株式会社やNPO法人などの組織でスマホを使う場合、法人契約が必要となります。
法人契約の場合、複数の契約をすることが多いため、1人分ではあまり気にならない月額利用料ですが、5人分・10人分と積み重なると結構なお金になります。
法人で利用するからこそ固定経費には目を光らせている経営者は多いのではないでしょうか。
しかしながら、以前の記事でも書いたようにスマホの法人契約って意外に安くすることが難しいのです。
スマホの法人契約と言うとドコモやau、ソフトバンクが定番ですが、いかんせん高い!
ならばサブブランドであるahamoやpovo、ワイモバイルはどうかと言うと、今度は安いけど個人契約のみで法人契約には対応していない。。。
うーん、帯に短しタスキに長しという感じです。
そんな中、第四のキャリアである楽天モバイルには実は法人契約が存在します。
全プラン電話・SMSかけ放題
楽天モバイルは個人契約だと「Rakuten UN-LIMIT」のワンプランで、データ通信の使用量で月額980円(税込1,078円)~2,980円(税込3,278円)に3
段階に変動します。
ちなみに私は楽天モバイルユーザーなので仕事で自動車に乗っている間にスマホでよく動画を見たりますが、毎月6GBぐらいで収まっているので、毎月の支払はちょうど中間の1,980円(税込2,178円)です。
一方、楽天モバイルの法人契約はワンプランではなく、ひと月に通信できるデータ量が異なる3種類のプランがあります。
プラン名 | 法人プラン(3GB) | 法人プラン(5GB) | 法人プラン(30GB) |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,980円 (税込2,178円) | 2,380円 (税込2,618円) | 2,780円 (税込3,058円) |
データ使用量 | 3GB | 5GB | 30GB |
音声通話 | かけ放題 | かけ放題 | かけ放題 |
SMS | 無料※ | 無料※ | 無料※ |
データ使用量が3GBで月額1,980円(税込2,178円)、5GBで月額2,380円(税込2,618円)、30GBだと2,780円(税込3,058円)とかなりお得です。
単純に価格の安さにも目が行きますが、注目すべきは通話とSMSがかけ放題使い放題になっている点です。
特にSMSについて忘れがちなことですが楽天モバイル以外のキャリアの場合、電話かけ放題プランであってもSMS使用料は有料です。決して無料にはなっていません。
ここ意外と重要で、SMSの送信料は1回3~10円ではありますが、回線数が多くなりがちな法人契約だとチリツモです。
で、実際問題安いの?【かなり割安では?】
実はスマホの法人契約で安いプランはいくつかはあります。でも、そういったプランは通話料はかけた分だけ必要になる従量制でデータ通信量は1GBだったりします。
戦力として電話かけ放題でデータ通信量がある程度必要なプランとなると、個人的には日本通信SIMの「合理的かけほプラン」を挙げます。
と言うことで、楽天モバイルの法人契約と日本通信SIMの合理的かけほプランを比較してみました。
プラン名 | 法人プラン(3GB) | 法人プラン(5GB) | 法人プラン(30GB) | 日本通信SIM 合理的かけほ |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 1,980円 (税込2,178円) | 2,380円 (税込2,618円) | 2,780円 (税込3,058円) | 2,480円 (税込2,728円) |
データ使用量 | 3GB | 5GB | 30GB | 3GB |
音声通話 | かけ放題 | かけ放題 | かけ放題 | かけ放題 |
SMS | 無料※ | 無料※ | 無料※ | 1通:3円~ |
データ通信量が3GBのプランでも月600円近く違いがありますが、理由は後述するように楽天モバイルでの運用だと5GBプランの方が現実的です。となると金額面での差はあまりありません。
30GBとガンガンネット接続するのであれば、30GBでかなりコスパが高くなるのでデータ通信頻度で選ぶのもいいかもしれませんね。
楽天モバイルのデメリット=日本通信SIMのメリット説
楽天モバイルを法人契約で運用する場合、一番のデメリットと言えるのは回線エリアの狭さです。
ドコモやau、ソフトバンクの3大エリアに比べて最後発のキャリアであるため、どうしても回線エリアが狭いのでつながりにくいことが起きやすいのです。
以前はauとパートナー契約を結んでいたので、楽天モバイルのエリア外であってもau回線でネット接続することが可能でしたが、段階的にその契約は解消されています・
とは言え、楽天モバイルの公式サイトでは2022年10月現在で人口カバー率が98%を超えたと告知しているので、その不安は徐々に解消されているといえます。

それでも最初についたイメージはなかなか消えないのでエリアが気になる人はドコモの回線を使用している日本通信SIMの方が安心できます。

楽天モバイルは通話もネット回線を使ってる
スマホで音声通話をする場合、iPhoneやAndroidスマホにインストールされている電話アプリからかけるのが通常です。
しかし、楽天モバイルはちょっと違います。音声通話もSMSを送る場合も専用アプリ「Rakuten Link Officeアプリ(個人の場合はRakuten Linkアプリ)」経由で行います。
要は電話もSMSもデータ通信を使っているのです。この点は公式サイトでも明記されています。
データ利用量のカウント方法
【楽天モバイル公式サイトより引用】
すべての回線エリアのデータ消費が「データ利用量」としてカウントされます。
電話をネット経由で行うってIP電話みたいですね。
楽天モバイルで契約して電話メインで使おうと思っている場合でもデータ通信をしていることになるので、5GBプランが無難なのです。
データ通信だからWi-Fi利用もできる
楽天モバイルはまだ回線の安定感に不安のある方も多いと思います。
通信障害が発生して、総務省からも指導が入ったこともありますし、スマホが使えないのは一大事だと言う方が多いと思うので、そこは重要です。
エリアが狭い点も相まって、敬遠したいと考えるのも無理ありません。でも、この点で音声通話もデータ通信で行っている点が活きてきます。
楽天モバイルの回線がつながっていなくても、Wi-Fi経由でつながっていれば実は音声通話ができるんです。
実際、楽天モバイルを契約直後の我が家ではまだ楽天モバイルの回線エリア外でしたが、Wi-Fi経由で電話をしていました。
こんな使い方もアリなのでは【会社の代表電話に】
多くの会社には代表電話番号と言うものがあります。その多くが市外局番から始まる10から11桁の電話番号です。
確かにこうした番号で顧客の信頼性が高くなる印象はあります。
しかし、今では050発信の番号や携帯電話の番号を代表電話に使っている会社も見かけるようになってきました。
また、一人起業した場合などはいちいち電話債権を購入し、電話機を設置するというのはどうにも今の感覚にマッチしなくなってきたように感じます。
かと言って経費は抑えたいという場合に楽天モバイルの法人契約は活用できると思います。
契約して会社の固定電話代わりに使うのであれば、社内のWi-Fiにスマホを接続して運用すれば、回線も安定しますし、一番安い3GBプランを契約すればひと月2,000円ちょっとで電話かけ放題の代表電話になります。
スマホ端末はどうしよう【中古でいいんじゃない?】
楽天モバイルの法人契約はプラン内容は回線契約になるので、当然スマホ端末が必要になります。
その調達もコストに反映されますよね。となると安い方がいいに越したことはありません。
となると中古スマホと言うのも視野に入れておいた方がいいのではないでしょうか。
私は中古スマホではイオシスと言うお店をおススメしていますが、イオシスは東京や大阪、愛知、福岡にお店がありますがイオイスの通販サイトは商品検索がしやすいのが気に入っていて何度か購入しています。
イオシスのツイッターを見ていると掘り出し物の中古スマホを法人が大量購入するケースが結構あるようです。

楽天モバイルの対応機種も当然あつかっているので検索しながら探すのもいいですね。
ちなみにiPhoneシリーズは一通り楽天モバイルに対応していますが、iPhoneの場合仕様上SMS送信は無料になりません。
少数派だとは思いますが、SMS送信の運用を多くしていきたいと考えている場合はAndroidスマホにした方が幸せになれそうです。
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