大手キャリアでスマホを利用している人の平均的なデータ使用量は2GB程度だそうです。ということはデータプランの月額基本料は毎月3,500円(税別)なので、インターネット接続料も合わせればデータ通信だけで月々4,000円以上も払っていることになります。
この点、格安SIMであれば同じ2GBよりも多めの3GBのパケット料で毎月の支払いが1,000円程度になります。大手キャリアに比べると4分の1程度になり、かなり通信費が節約できます。
格安SIMでも十分にデータプランにかかるお金をおさえることができますが、私が毎月データ通信に支払っているお金はそんなものではなく、破格の”0円”!ゼロ円です!
偶然知ったオトク情報
使っているのは格安SIMのひとつSo-net モバイルの「0SIM」というプランです。(2016年10月から同社はnuro モバイルというブランド名に変わりました)
2015年の年末くらいだと思いますが、デジモノステーションという雑誌でSo-net モバイルとのコラボ企画をしているという内容をFacebookで紹介しているのを目にしました。コラボ内容は500MBまでの高速データ通信料がゼロ円になるSIMカードが付録についてくるというものでした。
「これは素晴らしい!」と思い、年末でしたがすぐさま近所の書店に何軒か行きましたが店員さんに聞いたところ即答で「売り切れ」というものでした。田舎なのでダメ元でコンビニも何軒か回ってようやくデジモノステーションを手に入れました。
私はそれまでDMM モバイルで1GBのデータSIMプラン(月額480円)を使っていて、毎月1GBを使い切れなかったので500MBでも十分だろうとあっさりSo-net モバイルの0SIMに乗り換えて使って、現在もいます。
雑誌の企画で提供されていた時点ではこの0SIMプランは提供さていませんでしたが、その後、So-net モバイルで正式に「0SIM」プランとしてサービスが始まりました。(現在はnuroモバイルで毎月7,777名まで申し込むことができます)
500MBだと侮るなかれ
パケット量が500MBだと少ないと思われるかもしれません。でも、たかだ500MBされど500MBです。普段、一日の内で時間を長く過ごす場所は自宅か職場という方も多いと思います。私もその一人です。私は自宅ではWiMAX2+を利用してWifi接続しています。
また、職場では無線LAN接続が利用できます。そのため一日の内の多くはスマホで0SIM経由でのネット接続をしないのでデータ通信にお金はかかりません。要は自宅と職場の間や外出先でのちょっとした時間のデータ通信さえまかなえれば十分なのです。
そういった用途であれば500MBもあれば十分、事足りてしまいますし(その月の内に使用量が400MBを超過するとメールでお知らせがくるんですが、そのメールが来たことは今までに1、2回しかありません)、スマホの使い過ぎも防げて依存しなくなる利点もあります。
500MBでもここまでできる
では、500MBのデータ通信でどんなことができるか気になると思いますがこんなことができるんです。
IP電話の通話 約33時間
メール送信 100,000通(一通300文字入力した場合)
LINE(トーク) 200,000投稿(短いコメントやスタンプの場合)
LINE(音声通話) 1,600分
LINE(ディズニー ツムツム) 約1,160分間
Youtube(低画質) 約160分間
Youtube(高画質) 約45分間
結構、色んなことができます。IP電話の通話も十分にできるので、音声通話プランを契約しないで音声通話をIP電話にするのであれば、データSIMだけでスマホの運用ができるので通信費0円生活も夢ではありません。
「0SIM」プランをじっくり見る
500MBまで無料になる nuro モバイルのプラン「0 SIM(ゼロシム)」は、パケット通信が500MBまで到達したら速度制限がかかるわけではなりません。500MB以上使うとそのまま100MB毎に100円加算され、上限が1,600円で2GBのデータ通信ができます。
そのため、0 SIMのプランはこんな計算になります。
パケット使用量 | 月額使用料(税別) |
0MB~500MB | 0円 |
501MB~600MB | 100円 |
601MB~700MB | 200円 |
701MB~800MB | 300円 |
801MB~900MB | 400円 |
901MB~1GB | 500円 |
~1.1GB | 600円 |
~1.2GB | 700円 |
~1.3GB | 800円 |
~1.4GB | 900円 |
~1.5GB | 1,000円 |
~1.6GB | 1,100円 |
~1.7GB | 1,200円 |
~1.8GB | 1,300円 |
~1.9GB | 1,400円 |
~2GB | 1,500円 |
~5GB | 1,600円 |
2GBから5GBは料金が固定されているのがポイントですね。楽天モバイルは5GBのデータSIMでも1,450円なので「0SIM」プランの2GBで1,600円は少し高めですが、2GBまでであれば100MB単位で細かく金額が設定されているので節約しやすくていいかもしれません。
0 SIMの注意点
0 SIMを利用する際に一つ注意点があります。契約後、3ヶ月連続でデータ通信していないと、自動的に解約するようになっています。まあ、保険的に持ってるだけなら無料だからという人へのけん制的なものかもしれないですね。
なので、0円だからとSIMを使い忘れていると、知らない間に解約されるかもしれないので注意が必要です。人によっては0SIMを予備として使っていて、忘れないようにスケジュール帳に0SIMでネット接続することを記載している人もいます(笑)
SMS、音声通話のオプションも可能
0SIMはデータ専用プランになるのでSMS送信や音声通話機能はありません。LINEを使いたい場合は、SMS機能が必要になるので「データ+SMSプラン」(オプション月額150円)を契約する必要があります。音声通話をしたい場合は「データ+音声プラン」(オプション月額700円)を契約する必要があります。
ちなみに音声通話は30秒毎に20円ですが、nuroモバイルが提供しているアプリ「nuroモバイルでんわ」経由で電話をかけると30秒毎に10円で音声通話をすることができます。
余計なお金がかかりますが、それでもSMS機能がついても毎月150円。音声通話ができても毎月700円ですむので、サブ機に使ったり、とりあえず持ちたい時やお子さんに持たせる時にも気軽に使うことができると思います。
まとめ
0SIMプランを毎日使っていて他の格安SIMと同じように昼間のネット速度は遅くなる印象はありますが、使うこと自体に不便さは感じていません。無料だからといって速度を制限しているというわけでもないように思います。
ただ、nuro モバイル(旧So-net モバイル)側はもっと500MB以上使う利用者が多いと予測していたようですが、実際には500MBまでで完全に無料で利用するユーザーがほとんどだったようです。節約意識は結構高いものですね。
そのためか、今のところ0SIMはいつでも新規契約できるわけではなく、毎月「0のつく日」(10日、20日、30日)のみ申し込みが可能です。
公式サイトを見てみると、今後のサービス継続自体も微妙みたいなので0円でデータ通信生活をしたい人はお早めに申し込んだ方がいいかもしれません。
(2017年2月追記:現在は日にちの制限がなくなった代わりに毎月7,777枚まで0SIMを申し込むことができるように変わったみたいです。)