スマホでネット検索やツイッター、Youtubeなどをみていると急に速度が遅くなることがあります。これはスマホのネット接続は常に高速なわけではなくて、2GBだったり、5GBだったりとひと月に高速データ通信できるデータ容量を契約しているためです。
ネットやLINEなどをしてデータ通信量が契約している量(2GBだったり5GBだったり)に達すると速度制限されてすごく遅くなります。大抵の契約量だとYoutubeやAbema tvなどの動作サービスを利用しているとすぐに契約量にいってしまいます。
なぜ遅くなると128kbpsになるんだろう
この速度がキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の場合、128kbpsになります。昔のネットサービスでISDNというのがありまして、その速度が64kbpsで上位サービスが128kbpsだった記憶があるのですが、速度はそこに由来しているかもしれませんね。
昔(20年前くらい)だったら、音楽配信や動画配信サービスもなかったし、メールやホームページに掲載する写真もあまりデータ量がなかったのでこれくらいの速度でもよかったんでしょう。
でも、最近のネットはLINEやFacebook、twittewなどのSNSにも当然のように写真や動画をアップするし、ホームページもデータ量の多い(解像度の高い)写真や動画が結構載っていたりします。
128kbpsだと何ができる?
以前、記事(通信速度制限128kbpsになると「できること」「できないこと」)に書きましたが128kbpsだともちろん、いつものネット速度に比べて大幅に遅くなるので普段できることができなかったり、速度が制限されている状態でも使えるサービスもあります。
詳しくはその記事を見てほしいですが、まとめるとこんな感じになります。
メール、LINE ⇒ 〇 十分に使えそう
ブログ・webサイト、ツイッター、フェースブック ⇒ △ 画像が少なければ使えそう
動画、ゲーム ⇒ × 使うのはやめた方が吉
要はテキストがメインで動画や画像が少なければ何とかなりそうという訳です。まあ、速度が遅くなるわけですからそりゃそうだなという感じです。
一度、128kbpsに制限されると。。。
契約しているデータ通信量の上限を超えると、月が変わるまで128kbpsに制限されたままになります。うっかり月の頭に動画を見まくってしまうとその後、20日以上もノロノロなネット環境になってしまいます。
正直、これは辛いですよね。それでもガマンして使う人が多いと思いますが、ガマンできないという人は1GB単位でデータ容量を追加チャージするしかありません。
まあ、自宅で光ファイバーやケーブルテレビでネット環境がある場合は無線LANで使うこともできますが、基本的にはガマンするか容量を追加するかの2択になります。
ドコモやau、ソフトバンクは制限された場合のネット速度は一律128kbpsなのですが、格安SIMに目を移すと事情が異なります。
格安SIMでの制限速度は〇〇kbps
格安SIMでもキャリアと同様に高速データ通信できる容量を3GBや5GB、10GBと自分の利用状況に合わせたデータ量で契約します。そしてネット接続で使っているデータ量がその契約量に達すると速度が制限されます。
ここまでは同じなのですが、制限される速度がキャリアと格安SIMでは異なります。実は格安SIMでの速度制限は200kbpsになるのです。
キャリア⇒128kbps、格安SIM⇒200kbps。数字では違いがありますが、体感で違うのかどうか気になるところですね。私も気になります。そこで調べてみました。
200kbpsの世界を体験(楽天モバイルの場合)
私が契約している楽天モバイルには便利な専用アプリがあります。そのアプリを使うとその月に使うことができるデータ量の残りがリアルタイムで表示されたり支払額が表示されたり、データを追加したい場合も簡単にチャージすることができます。
上の写真がそのアプリの写真です。ちなみに私は3.1GBプランですが、写真では5.03GBになっています。先月はそんなに使っていなかったので使いきれなかった容量が翌月に持ち越されているので契約している容量よりも多い容量表示になっています。
さて、容量表示の左下にある「高速データ通信」欄がONになっているところをタップしてOFFにすると200kbpsの速度制限モードになります。この状態で色々やってみました。
200kbpsでメールをしてみると。。。
意外と普通。むしろ快適? Gmailアプリを起動してメールの閲覧をいくつかやってみました。普段に比べると、アプリ起動直後のメール一覧の表示は少しもたつきました。
でも、それ以降のメール表示やメールの送受信は問題なくできました。
メールは文字がメインなのでそれでスムーズにできたのかもしれませんが、いずれにしても128kbpsの時と同じように200kbpsでもメールは使えそうです。
200kbpsでLINEしてみると。。。
あれ?普通。 やっぱり普通に表示できます。むしろ快適なんじゃないだろうかというくらいです。画像や動画も普通に表示・再生できます。
本当に速度制限状態なのか?と疑ってしまうくらいです。でも、LINEニュースを見た時にはやはり画像の表示に時間がかかりました。だから200kbpsなんだなと実感できました。
それでも新しく画像を送ってもそんなにタイムラグなく表示されますし、相手にも通知されます。なので既読の画像や動画であれば問題なく表示できますし、画像の送信もそこまで問題なさそうです。
200kbpsでブログやWebを表示してみると。。。
ヤフージャパンを表示してみましたが、テキストは早く表示されますが、画像はやはり表示に時間がかかりました。いくつかの記事を見てみましたが主に画像の表示に時間がかかります。
でも、画面が止まるわけではなく画面は表示されます。少しやさしい気持ちでゆったりと待ってあげれば大丈夫です(笑)
画像がメインのブログと言えば思い出す、アメブロの殿堂入りブログである市川海老蔵さんのブログも200kbpの状態でアクセスしてみました。
やっぱり文字はすぐに表示されます。でも、画像は時間がかかりますね。一個一個写真が表示されている感じです。でも、固まるわけでもなく少し待てばキチンと表示されます。これは意外でした。128kbpsとは違うというところを見せつけられました。
200kbpsでYoutubeを表示してみると。。。
ある意味、この記事の注目ポイントです。128kbpsでは動画はムリがあり過ぎでした。でも、200kbpsならどうでしょう?
Youtubeで確認してみました。ひとまず、Youtubeアプリを起動して最初に表示された動画を見てみました。(なぜか、トップに表示された動画が「【失敗】アキラ100パーセントを女がやってみた」だったのですが、まあ気にしないということで(笑))
結構見れる!一度もたついて読み込むことがありましたが、最後まで見ることができました。他にもいくつか動画を見てみたり画面を最大化もしてみましたがあまり問題なくみることができました。
ただし、画質は少し劣化します。Youtubeはネット速度に合わせて画質を変更してくれるので200kbpsでもスムーズに視聴できるかわりに画質が低画質になります。でも、そんなにストレスなく見れたので個人的にはありです。
200kbpsでFacebookを表示してみると。。。
やっぱり、テキストはスムーズに表示されます。画像は最初はすぐに表示されましたが、スクロールしていくと過去の記事については徐々に表示するのにもたつきが出てくる印象です。
ゆっくりFacebookを見る分には問題ないんでしょうね。
200kbpsでゲームを使用してみると。。。
128kbpsの時は論外だったゲームですが、200kbpsではどうなるのか、少し楽しみです。
今、スマホに入っている「モンスト(モンスターストライク)」と11月にリリースされたばかりの「ドラゴンクエストライバルズ」、「ディズニーツムツムランド」をやってみました。
どのゲームアプリでも共通して言えるのが200kbpsでもゲーム自体はストレスなくできるということです。じゃあ、どこかにストレスがかかるのではないかと思われるかもしれません。それはゲームとゲームの間によくあるデータのダウンロードです。
ゲームデータのダウンロードの場合、データ容量がそこそこあるので(数MB~数十MB)、通信速度が遅いとどうしても時間がかかってしまいます。そこにストレスを感じるかもしれません。ちなみにゲームの読み込み自体はスムーズにいっていました。
まとめ
格安SIMならデータ量がオーバーしても200kbpsで結構やりくりできるんじゃないの?というのが結論です。128kbpとは大違いの結果でした。
画質にこだわりがなければ動画サイトも見ることができますし、メールやSNS(twitterやFacebookなど)もOKです。ただし、画像の読み込みには時間がかかるのでそこには注意が必要です。なので、インスタグラムは表示に時間がかかりそうですね。
キャリアの制限速度である128kbpsと200kbps、速度的には似ていますが、使い勝手は全然違うものでした。正直、動画はきついのかなと思ったら見ることができるもんですね。
格安SIMなら容量オーバーになってもやっていけることが分かって一安心です。(笑)