いっそのこと低速で使い放題でいいんじゃないの?

格安SIM(MVNO)で節約

スマホを持っていても意外と使いこなしていないことって結構あります。ガラケーから乗り換えたいけど、実はメールとLINE、たまにネット検索くらいっていう感じという人も多いんじゃないでしょうか。

まあ、ドコモやau、ソフトバンクだと2GBで契約している人が多いと思いますが、高速でインターネット接続できるのはいいんだけど、使っても使っていなくても毎月4,000円近く払うのはバカバカしくなりますよね。

少ないパケット量だと速度制限が気になる

格安SIMはデータ通信が安いとはいっても5GBとかで契約すると毎月1,000円ちょっとかかったりします。かといって1GBくらいの少ないデータ容量で契約すると容量が超えて、速度制限かかってしまうのが嫌だと感じてしまいますし、上限を気にするのはストレスだという人もいると思います。

普段、スマホはメールやLINEくらいしか使わないのであれば、いっしょのこと低速でもいいんじゃないのって思ったりします。低速プランであれば、ネット接続の速度が遅い代わりにデータ量の制限がないのが利点です。

ずっと速度制限がかかったような状態でネットし放題の方が月額で支払う金額も安くてすむし、速度制限がかかる心配をしなくてすむから精神的にも楽だすね。というかずっと速度制限状態ですが(笑)

ということで低速でネットし放題のプランを集めてみました。

意外と少ない低速プラン

高速を求めるユーザーが多いのか、低速プランを提供している主な格安SIMは意外と少なくて5社でした。そして、各社の低速プランでの回線速度は200kbps(一社のみ500kbps)と高速データ通信などの速度制限時の128kbpsと比較すると少し早くなります。

各プランの金額をご紹介します。ちなみに今回は安さを追求するため、データ通信プランのみ調べてみました。

格安SIM社名
プラン名
回線速度
月額料金(税別)
楽天モバイル
ベーシックプラン
200kbps
525円
DMM モバイル
ライトプラン
200kbps
440円
エキサイトモバイル
最適料金プラン(低速通信のみ)
200kbps
500円
ロケットモバイル
神プラン
200kbps
298円
TONE
500kbps
1,000円

ロケットモバイルの神プランの安さが際立っていますね。もしLINEもしたいということであればオプションでSMS機能をつければいいと思います。といっても120~150円(税別)のオプション料金が追加されるだけなのでそれでも数百円。ロケットモバイルにいたってはワンコインでおつりがくるレベルです。

音声通話プランは最安値1,000円以下

あまりスマホを使わない人にとって、2台持ちというのは現実的ではないと思います。そのため、上記の格安SIMの低速プランを音声通話プランにしたらいくらになるかについても調べてみました。

格安SIM社名
プラン名
回線速度
月額料金(税別)
楽天モバイル
ベーシックプラン
200kbps
1,250円
DMM モバイル
ライトプラン
200kbps
1,140円
エキサイトモバイル
最適料金プラン(低速通信のみ)
200kbps
1,200円
ロケットモバイル
神プラン
200kbps
948円
TONE
500kbps
1,953円

音声通話プランの場合でもロケットモバイルなら1,000円をきる安さです。もちろん電話料金はプランに含まれるわけではなくて、通話した分だけ支払う必要があります。

TONEは基本データ通信のみ

TONEについては一応掲載していますが、少し特殊な格安SIMです。レンタルDVDやレンタルCDでおなじみのTSUTAYAが運営するTONEはスマホとセットで購入する必要があったり基本プランでは電話回線での音声通話ができなかったりします。(上の表にある音声通話プランでの金額は通常プラン1,000円に090音声オプションの953円を加算してあります)詳しくは以前書いた記事をご覧ください。

 格安SIMの中でもTONEモバイルは異彩をはなっていますね

ちなみにTONEはインターネット回線を使った電話「IP電話」の機能があるので、090-XXXX-XXXXや080-XXXX-XXXXの番号がなくてもよければ基本料金のみでIP電話を利用することができます。

ちなみに日本国内の固定電話宛であれば全国一律3分間毎に13円で、携帯電話宛は1分間毎に21円です。IP電話の通話料はスマホの音声通話に比べてお得になっています。

通常、IP電話だとパケット代を消費するのでデータ量の上限が気になりますが、TONEの場合は、500~600kbpsの速度でネット使い放題なのでIP電話との相性はいいかもしれません。

速度制限の世界を体験してみた

いくらスマホの使用料が節約できるからといっても、低速プランが使い物にならなければ契約する意味はないですよね。でも、なかなか200kbpsの速度は体験できないわけです。そこでアプリを使って200kbpsの世界を体験してみました。

使ってみたアプリは「速度制限ブラウザ:ノロマー」というAndoroidアプリです。ノロマーはその名前の通り、速度制限された状態でのネット接続をシミュレートできるアプリで速度も変更可能なので色々な速度でのネット接続を体験できます。

まず、200kbpsでGoogleのトップページを表示してみたところ「9秒」で表示されました。次いで、Google検索結果として、「格安SIM」と検索してみました。結果は「2秒」で表示されました。

Googleでのネット検索であれば速度制限でも十分に使えそうですね。

速度が遅いと期待薄な動画サイト「Youtube」での表示状況も調べてみました。Youtubeのトップページは画像があるので時間がかかるかなと思いきや「23秒」で表示されました。

そして、肝心の動画です。試しにピコ太郎の「PPAP」を再生してみたところ、音声は止まることなく聞くことができました、音声はね。そう、映像は真っ暗なままでした(笑)Youtubeでも音声を聞く程度であれば使えそうなのは意外ですね。

問題はYahoo!JAPANでした。。。Yahoo!JAPANのトップページは意外と画像も多く、トピックが多いため、通常時にも表示に時間がかかります。これが200kbpsに制限されてしまうといつまでたっても表示が完了しませんでした。ただ、途中でも画面のスクロールはできるので内容をある程度閲覧することは可能でした。

まとめ

スマホはメールとLINE、テキスト中心の検索をするくらいであれば200kbpsでも十分に利用できると思います。ただし、サイト内にちょっとでも画像が入ってくると表示は大変そうな印象です。

Youtubeでも音声であればスムーズに聞けたので、意外と使えるかもしれません。ネットで低速プランを利用している人も割り切っている分、そんなに不満はないような印象を受けました。

家で光ファイバーやWiMAX2+などの高速インターネット接続が可能であれば、無線LANでのネット接続と併用すればかなりの節約効果にはなると思います。私自身、外出時にスマホを使う時はネット検索とLINE、メール程度なので検討する価値はありそうです。

それでも低速プランに変更する前に一度は200kbpsの世界を体験してみた方が後悔が少ないと思いますので、よろしければ「速度制限ブラウザ:ノロマー」をGoogle Playからダウンロードしてみてください(笑)
※iPhoneユーザーであれば、同じような機能を持つ「Network Link Conditioner」というアプリがあるそうです。私はAndroidユーザーなので使ったことはありませんので、自己責任でご利用くださいませ。

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