スマホのデータ使用量20GB、50GB時代を考える

auで節約

先日からドコモ・au・ソフトバンク各キャリアでデータ通信の大容量プランが発表されています。大容量をお得にして提供するという新戦略なのかもしれませんが、ほぼ同時期に発表されました。そこで各社のプランがどう違うのか比べてみたいと思います。

 

ドコモ(ウルトラパック)の場合

プラン名 データ容量 月額料金(税別)
ウルトラデータLパック 20GB 6,000円
ウルトラデータLLパック 30GB 8,000円
ウルトラシェアパック50 50GB 16,000円
ウルトラシェアパック100 100GB 25,000円

ドコモの長期利用者(4年以上契約の場合)は、各ウルトラパックが段階的に月々100円から最大2,500円割引するのが特徴です。また、その月の内に使いきれなかったデータ容量は、次の月まで自動的に持ちこされます。

ウルトラパックが始まるのに伴い、8GBのデータ容量で月額6,700円(税別)だった「データLパック」や同じく「シェアパック20」(20GBで月額16,000円(税別))、「シェアパック30」(30GBで22,500円(税別))が廃止になります。

100GBなんて使い切れないだろうと思いますが、「ウルトラシェアパック50」と「ウルトラシェアパック100」はその名前の通り、家族でシェアすることを想定しているプランになりますね。そして、「ウルトラデータLパック」と「ウルトラデータLLパック」は動画をよく見るようなヘビーユーザーを想定している印象です。

 

au(スーパーデジラ)の場合

 

プラン名 データ容量 月額料金(税別)
データ定額20 20GB 6,000円
データ定額30 30GB 8,000円

スーパーデジラも「auスマートバリュー」を適用することでデータ定額20が月額1,410円(税別)、データ定額30で月額2,000円(税別)割引になりますし、もちろん余ったデータ容量は翌月に持ち越せます。

ソフトバンク(ギガモンスター)の場合

 

プラン名 データ容量 月額料金(税別)
データ定額 20GB 20GB 6,000円
データ定額 30GB 30GB 8,000円

ギガモンスターは、当初余ったデータは5GBを上限として翌月まで持ち越しとしていましたが、他社のプランに合わせて、余ったデータ容量をすべて次の月に持ち越しに変わりました。

この手の新しいサービスの場合、大抵ソフトバンクが最初に発表するため、auとドコモは後出しジャンケンになりがちです。今回もソフトバンクは後から発表したauにプランを合わせる形になりました。そして、ドコモが最後に登場してドンという感じですね。

いずれにしても、データ容量が20GBだと月額使用料が6,000円。30GBでは8,000円と見事に3社横並びです。このデータプランに電話かけ放題とネット接続の費用を加算するとこうなります。

 

データ容量 月額(税別)
20GBの場合 9,000円
30GBの場合 11,000円

※電話かけ放題2,700円、ネット接続費用300円で計算

20GBで電話かけ放題のプランで税込み9,720円とギリギリ10,000円を切る金額にするあたり、各社の思惑が見えてきます。まあ、正直高いです。でも、意外と周りにはスマホに毎月10,000円以上払っている人が結構いるものです。そんな人にはいいかもしれませんが、端末代が大体3,000円くらい払ってることを思うと、毎月約13,000円くらいの出費って痛いですね。

 

格安SIMでの大容量プランを考える

格安SIMを利用する一番の理由はやはり安さだと思います。そのため、3GBや5GBくらいのデータ容量のプランが各社豊富に提供され、月額使用料も安く設定されています。そのためそちらの安さに目が行きがちですが、大容量プランを提供している会社も何社かあります。

そこで10GB以上の大容量プランを提供している主な格安SIMの月額使用料をご紹介します。

データ容量 提供格安SIM 月額費用(税別)
10GB 楽天モバイル 2,260円
OCNモバイルONE 2,300円
IIJmio 2,560円
mineo 2,520円
FREETEL 2,470円
DMM mobile 2,190円
nuro mobile 2,300円
DTI SIM 2,100円
LINEモバイル(※1) 2,640円
エックスモバイル
(旧もしもシークス)(※2)
3,380円
12GB BIGLOBE SIM 2,700円
イオンモバイル 2,680円
13GB Nifmo 2,800円
15GB FREETEL 3,680円
DMM mobile 3,280円
DTI SIM 3,600円
20GB mineo 3,980円
楽天モバイル 4,050円
OCNモバイルONE 4,150円
イオンモバイル 3,980円
FREETEL 4,870円
DMM mobile 3,980円
DTI SIM 4,850円
エキサイトモバイル 3,980円
BIGLOBE SIM 4,500円
25GB U-mobile 2,380円
30GB 楽天モバイル 5,450円
OCNモバイルONE 6,050円
mineo 5,900円
イオンモバイル 5,380円
FREETEL 6,980円
エキサイトモバイル 5,980円
BIGLOBE SIM 6,750円
40GB イオンモバイル 7,480円
FREETEL 9,400円
エキサイトモバイル 7,980円
50GB イオンモバイル 10,300円
FREETEL 11,800円
エキサイトモバイル 10,180円
データ接続し放題(※3) U-mobile 2,480円
DTI SIM 2,200円
ぷららモバイルLTE 2,760円

※太字は各データ容量での最安値
※全プラン、データ通信専用プラン(SMSなし)での計算
(※1)LINEモバイルはSMS込みの月額金額
(※2)もしもシークスは基本料金380円込み、正確にはデータ容量は10.5GBになります。
(※3)ネット接続し放題の場合、一日のデータ通信料が多すぎると、翌日速度制限がかけられる場合があります。
※FREETELの格安SIM事業は楽天モバイルへ承継されていて、現在はサービスを提供していません。
※ぷららモバイルLTEは2017年11月30日をもって、サービスを終了しました。

 

キャリアと格安SIMで大容量プラン比較

キャリアは基本的にデータプラン単体の提供はしていません。(データプランの基本使用料+インターネット接続料の合計約2,000円が別途必要になります)

一方、格安SIMの場合は無制限の電話かけ放題プランを提供していません。そのため、一概に両社の比較は難しいですが一番フェアに比較できるのが電話をかけた分だけ通話料が加算される従量制プラン。

そして、通話の最初5分間は無制限でかけ放題になる音声通話プランになると思います。

まず、キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)間で従量制プラン、5分間通話無料プランを20GB、30GBで契約した場合に一番安いのはどこか調べてみたいと思います。

 

従量制プランで比較した場合

基本料金に無料通話が含まれていないで電話をかけた分だけ通話料を別途しはらう従量制プラン。ドコモではシンプルプラン、auではLTEプラン、ソフトバンクはホワイトプランという名前でサービスを提供しています。

各従量制プランでのデータ使用できるのはドコモのみが選択肢できて、5GB・10GB・15GB・30GB・50GB・100GBから選ぶことができます。一方、auとソフトバンクは7GBまで高速データ通信が可能になるプランのみ提供しています。

また、各プランの基本使用料はドコモのシンプルプランが毎月980円(税別)でauのLTEプランとソフトバンクのホワイトプランが毎月934円(税別)です。LTEプランとホワイトプランは午前1時から午後9時まで同じ会社のスマホ・携帯電話間であれば(au同士・ソフトバンク同市)であれば通話料が無料になります。

ドコモのシンプルプランはちょっとだけ月額使用料が高めで、1~21時のドコモ間の通話料無料もありませんが、代わりにドコモを契約している家族間であれば通話料が無料になります。昔の家族割みたいな感じですね。

それを踏まえると、各プランの毎月支払う金額は基本使用料(ドコモ:980円、au・ソフトバンク:934円)+インターネット接続料(300円)+データプラン料金(5,700円~)の合計です。少し変則的になりますが表にするとこんな感じになります。

キャリア名 データ容量 データプラン
月額利用料(税別)
プラン合計(税別)
ドコモ 10GB 9,500円 10,780円
15GB 12,500円 13,780円
20GB 8,000円 9,280円
30GB 13,500円 14,780円
au 7GB 5,700円 6,934円
ソフトバンク

比較が難しいところですが、10GBでも毎月10,000円以上かかってしまう点が気になるところです。

 

5分間かけ放題プランで比較する

毎回の国内通話の最初5分間が無料(かけ放題)になる音声通話プランですが、最近安さを打ち出すために各キャリアが前面に出している印象があります。

ドコモではカケホーダイライトプラン、auではスーパーカケホ、ソフトバンクではスマ放題ライトと言う名前で提供されています。

このプランに関しては基本使用料はキャリア共通で、毎月1,700円にインターネット接続料300円が加わって、2,000円。これに契約するデータプランの容量(20GB・30GB)によって変わる月額利用料が加算されます。

選べるデータプランもお得なものがこれまた各社共通で20GBか30GBでそれぞれ6,000円か8,000円になります。そのため、まとめるとこんな感じになります。

プラン内容 データ容量 データプラン
月額利用料(税別)
プラン合計(税別)
20GBの場合 20GB 6,000円 8,000円
30GBの場合 30GB 8,000円 10,000円

これらの結果を踏まえて、従量制プラン、1回5分以内の国内通話がかけ放題プランでキャリアと格安SIMで料金比較してみたいと思います。

 

キャリアVS格安SIM大容量プラン対決

7GB、10GB、15GB、20GB、30GBの各容量でキャリアと格安SIMのどちらが安上がりなのかを比べてみました。格安SIMの場合は、各容量で一番安い会社の料金を採用し、7GBについては格安SIMは一番近い10GBで計算しています。
まずは、従量制プランです。

データ容量 格安SIM キャリア
7GB 2,800円
(DTI SIM)
6,934円
10GB 10,780円
15GB 3,980円
(DMM mobile)
13,780円
20GB 4,680円
(DMM mobile)
9,280円
30GB 6,150円
(楽天モバイル)
14,780円

 

次に5分以内の通話し放題プランです。格安SIMでは基本的にそういったプランはオプション扱いになっています。また、最近では10分かけ放題のオプションを提供している場合もありますが、いずれにしても最安プランを記載します。

データ容量 格安SIM キャリア
20GB 5,530円
(DMM mobile)
8,000円
30GB 7,000円
(楽天モバイル)
10,000円

※DMM mobileは10分間かけ放題、楽天モバイルは5分間かけ放題になるオプションを適用した結果です。

 

まとめ

格安SIMは、10GBを上限にそれ以上のデータ容量を提供するプランが少なくなっています。むしろネットつなぎ放題の方が多くなるくらいです。今回のキャリア3社の新プランはちょうど格安SIMとかち合いにくいデータ容量でプランを提供しているのかもしれません。

大容量プランを提供する格安SIMが増えてきましたね。そのため、表を更新しました。さらに総務省の指導により通信回線の貸出費用が下げられたためか分かりませんが、新規に大容量プランを提供し始めた格安SIMや大容量プランの値下げをした格安SIMも増えてきました。きっと回線貸出費用が値下げになったと信じています(笑)

でも、これではスマホの節約も思ったほどできないですし、格安SIMのふんばりにももう少し期待したいところですが、これだったら仮に使いすぎると速度制限がかかるとしても「接続し放題」で契約するなと思いますが。。。

でも、格安SIMの「接続し放題」は速度が遅かったりするから大容量プランの方がストレスなく利用できるかもしれません。後、格安SIMのいいところはデータプランの豊富さです。

キャリアで20GBプラン、30GBプランの値下げ発表があってからこりゃ大容量はキャリアにかなわないなと思って調べもしませんでしたが、実際価格を比較してみると従量制プラン、5分以内の通話し放題プランともに格安SIMの圧勝でした。従量制に至ってはかなりの節約が期待できるぐらいです。

調べてみないと分からないものですね。ただし、キャリアの発表を受けて格安SIMでもこういった大容量プランの値下げ行っている会社が何社もありましたのでその結果の表れだとは思います。

また、キャリアの大容量プランだと20GB・30GB(au、ソフトバンク)か20GB・30GB・50GB・100GB(ドコモ)とそこまで選択肢はありません。

一方、格安SIMだと例えばイオンモバイルの場合、20GB・30GBでもそれぞれ3,980円・5,380円とキャリアよりも安くなっています。さらに大容量プランの選択肢は12GB・20GB・30GB・40GB・50GBと豊富なので自分のネット使用頻度に応じて適切なデータ容量を選ぶことができます。

自分の使い方に合わせて、キャリアと格安SIMを選ぶことができるといいですね。

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