楽天モバイルで携帯料金の節約をしてみよう

格安SIM(MVNO)で節約

楽天モバイルは名前の通り、楽天市場が運営する格安SIMサービスです。最近、X JapanのYOSIKIをCMキャラクターに採用したのでテレビで目にしているかもしれません。

楽天市場というブランドも手伝ってか、格安SIMのシェアではトップ争いをしているメーカーになります。

 

3.1GBの100MBのお得感

楽天モバイルのプランは通信速度は最大200kbpsの代わりにその速度で使い放題になる「ベーシックプラン」と高速データ通信(下りが最大262.5Mbps、上りが最大50Mbps)プランを3.1GBから30GBまで5種類揃えた「組み合わせプラン」になっています。

以前は、20GBと30GBの大容量プランはありませんでしたが、各キャリアが大容量プランを割安にすることでデータプランをしているのを受けてか、新しいプランとして提供されています。

各プランの月額使用料は以下の通りですが、3.1GBプランというのが絶妙な印象です。他社は主に3GBという設定ですが、そこに100MBのオマケがつくことでお得感が生まれています。

通話SIM
050データSIM
(SMSあり)
データSIM
(SMSなし)
ベーシックプラン
1,250円
645円
525円
3.1GBプラン
1,600円
1,020円
900円
5GBプラン
2,150円
1,570円
1,450円
10GBプラン
2,960円
2,380円
2,260円
20GBプラン
4,750円
4,170円
4,050円
30GBプラン
6,150円
5,520円
5,450円

金額はいずれも税別

 

050データSIMはSMSつきデータSIM

楽天モバイルのSIMは、音声通話をすることのできる「通話SIM」とデータ通信のみできる「データSIM」に分かれますが、データSIMは他の格安SIMと同様にSMS機能がついているかどうかで「050データSIM(SMSあり)」「データSIM(SMSなし)」にさらに分けられます。

SMS機能付きのデータSIMのことを楽天モバイルでは「050データSIM(SMSあり)」と呼んでいます。

要はSMS機能つきのデータSIMなのですが、わざわざ050データSIMとプラン名を変えたのには理由があります。050データSIMは、楽天グループ内のIP電話アプリ「Viberアプリ」を使ってIP電話を利用することができるようになります。

もちろん、050から始まる電話番号も付与されるので携帯電話や固定電話宛に電話をかけることができます。

 

気になる通話料は?

「Viberアプリ」を使った通話はIP電話経由なので安くなるのが特徴です。

公式サイトには「携帯電話宛の通話料が1分間あたり9.98円」「固定電話宛の通話料が1分間あたり3.05円」と記載されていました。

かなり安い金額で、IP電話の特長で固定電話宛の安さが際立ちます。ただし、「Viberアプリ」は元々ヨーロッパのキプロスの会社が開発したアプリです。そのため、支払いがユーロ(またはドル)になるようで、「Viber Out通話料は為替レートにより変動します。」という但し書きがありました。

ちなみに上記の通話料は2016年9月8日時点のものですが、当時の為替レートは1ユーロが116円前後(1ドルだと102円前後)でした。1月末時点では1ユーロが122円前後(1ドルだと114円前後)ですので通話料は少し割高になってきます。

それでも自分の電話番号が050-XXXX-XXXXという形式になってもよければ安上がりのスマホにできると思います。

 

楽天スーパーポイントが使える、貯まる

楽天モバイルでは月々の支払に楽天市場などのショッピングで貯まった「楽天スーパーポイント」を使うことができます。このことは楽天モバイル最大のポイントかもしれません。1ポイントから使うことができるので気軽に使うことができますが、そのポイントは、楽天でんわ5分かけ放題オプションや楽天でんわ利用料金には使えないみたいです。

そして、SIMと一緒にスマホやタブレットなどを一緒に購入する場合にもポイントが使えますが、端末を分割払いにした時の月々の支払いには使えないみたいです。

そして、「楽天スーパーポイント」が楽天モバイルの月々の支払でも貯めることができます。もちろん、貯まったポイントは楽天市場なででの支払い時に使うことができます。しかもポイントは楽天市場と同じ月々の支払100円につき1ポイントです。(初期費用と端末代にはポイントが付かないので注意です)さらに、通話SIMを契約していると楽天市場でショッピングをする時のポイントが2倍になるという特典つきです。

楽天スーパーポイントの使いまわしができるのは、私も楽天市場のユーザーなので正直グッと来てしまいます(笑)

 

スーパーホーダイはお得なのか

現在、楽天モバイルがイチオシなのがスーパーホーダイという通話SIMに1通話あたり5分以内の通話が無料になる「5分かけ放題オプション」がセットになったプランです。

プランS、プランM、プランLの3種類がありますがそれぞれの違いは高速でインターネットにつなげるデータ容量の違いです。

 コミコミプランの内容と金額
コミコミプランS データ通信2GB分 + 5分かけ放題オプション = 1年目:1,980円/月(税別)、2年目以降:2,980円/月(税別)
コミコミプランM データ通信6GB分 + 5分かけ放題オプション = 1年目:2,980円/月(税別)、2年目以降:3,980円/月(税別)
コミコミプランL データ通信14GB分 + 5分かけ放題オプション = 1年目:4,980円/月(税別)、2年目以降:5,980円/月(税別)

1年目は割引があるので安く見えますが、2年目以降の金額を考えるとこのスーパーホーダイは本当にお得なんでしょうか?疑問に思えます。

 

各要素を単独で計算してみる

楽天モバイルで提供している組み合わせプランを元に通話SIM代、オプション代でも計算してみます。

5分かけ放題オプション
オプション代は各プランで共通なので月々850円(税別)の支払いで決まりです。

データ通信SIM代
データ通信が付いたSIMの料金。これがポイントですね。楽天モバイルではデータ通信は低速(200kbps)で使い放題の「ベーシックプラン」と「3.1GBプラン」、「5GBプラン」、「10GBプラン」、「20GB」、「30GB」の6種類です。

一方、スーパーホーダイは2GBか6GB、14GB分のデータ通信ができるように設定されています。要は同じデータ容量のプランがないんですよね。ひとまずプランS、プランMについてはそれぞれのデータ容量に近い「3.1GBプラン」、「5GBプラン」で比較し、プランLについては「10GBプラン」と「20GBプラン」で調べてみました。それぞれを3年分(36ヶ月分)にかかる費用を計算してみたいと思います。

調査に先立ち、それぞれのプランではお得な特典があります。まず、組み合わせプランでは契約初月のプラン月額基本料が無料になります。(ただし、オプション料金はかかります)次にスーパープランでは契約初月は3種類のプランがいずれも月額1,980円になります。

それを踏まえて計算した結果がこちらです。

プラン名 12ヶ月間で
かかる費用
24ヶ月間で
かかる費用
36ヶ月間で
かかる費用
スーパーホーダイ
プランS(2GB)
23,760円 59,520円 95,280円
組み合わせプラン
3.1GBプラン
27,800円 57,200円 86,600円
プラン名 12ヶ月間で
かかる費用
24ヶ月間で
かかる費用
36ヶ月間で
かかる費用
スーパーホーダイ
プランM(6GB)
34,760円 82,520円 130,280円
組み合わせプラン
5GBプラン
33,850円 69,850円 105,850円
プラン名 12ヶ月間で
かかる費用
24ヶ月間で
かかる費用
36ヶ月間で
かかる費用
スーパーホーダイ
プランL(14GB)
56,760円 128,520円 200,280円
組み合わせプラン
10GBプラン
42,760円 88,480円 134,200円
組み合わせプラン
20GBプラン
62,450円 129,650円 196,850円

※費用は消費税別、事務手数料その他の費用については加算していません。

データ量での違いはありますが、スーパーホーダイは月額割引があるため、1年目ではあまり違いはありませんが2年目以降はほぼ、組み合わせプランの方が安くすみます。特にプランMでは36か月25,000円の差がでていますが、元々データ量が違うので仕方ないかもしれません。

でも、プランL(データ容量14GB)では36ヶ月でかかる費用の合計が組み合わせプラン20GBプランと比べても高くなってしまっています。これでは正直スーパーホーダイを選択する価値がないように思ってしまいます。組み合わせプランで十分ですね。

 

スーパーホーダイは長期契約がオトク!

楽天モバイルのスーパーホーダイプランは契約時に最低利用期間を選ぶことができます。その期間に応じてスマホ端末の割引、もしくは楽天スーパーポイントがプレゼントされます。その金額は最低利用期間が2年間の場合が10,000円割引(もしくは楽天スーパーポイント10,000ポイント分)、3年間だと20,000円割引(もしくは楽天スーパーポイント20,000ポイント分)です。

それを加えて36ヶ月でかかる費用を再度計算するとこんな感じになります。

プラン名 最低利用期間が
2年の場合
最低利用期間が
3年の場合
スーパーホーダイ
プランS
85,280円 75,280円
組み合わせプラン
3.1GBプラン
86,600円 86,600円
プラン名 最低利用期間が
2年の場合
最低利用期間が
3年の場合
スーパーホーダイ
プランM
120,280円 110,280円
組み合わせプラン
5GBプラン
105,850円 105,850円
プラン名 最低利用期間が
2年の場合
最低利用期間が
3年の場合
スーパーホーダイ
プランL
190,280円 180,280円
組み合わせプラン
10GBプラン
134,200円 134,200円
組み合わせプラン
20GBプラン
196,850円 196,850円

※費用は消費税別、事務手数料その他の費用については加算していません。

長期契約による割引を考えるとプランSではスーパーホーダイの方が安くなります。プランMでは若干高いですが、データ容量が1GB多いことを考えると安めなのかもしれません。プランLは評価が難しいところですが、20GBと比較して安くなった点はいいのかなと思います。

ただし、それぞれのプランはデータ容量のミスマッチが起きています。そのため正確な評価が難しいところですが、もう一点スーパーホーダイには大きなメリットがあります。それが速度制限時のデータ通信速度です。

通常、キャリアや格安SIMのプランを契約すると2GBや5GBなどの決まったデータ容量内でしか高速でインターネットに接続することができません。そのデータ容量を超してしまった場合は速度制限になって低速(キャリアで128kbps、格安SIMでは200kbpsが一般的)でネットを使うことになってしまいます。よく「ギガ死」とか「パケ死」と呼ばれるやつです。

スーパーホーダイではこの制限時の速度が最大1Mbps(1,000kbps)で接続可能です。1Mbpsというと動画視聴は十分にできる速度と言われています。※ネットが込み合う12時~13時と18~19時は300kbpsになってしまいます。

これを踏まえるとゲームや動画視聴をそこまでしないライトユーザーであればスーパーホーダイのプランSを長期契約するのがいいかもしれません。

 

まとめ

スーパーホーダイはワイモバイルやUQモバイルといった(ソフトバンク、auの)サブブランドに対抗していると言われています。このプラン内容であれば、UQモバイルよりも確実にお得ですし、電話をそこまでかけない人であればワイモバイルと比較しても十分に魅力的です。

楽天モバイル内の組み合わせプランと比較してみても、データ容量が2GBのプランSであれば長期契約を駆使すればかなりお得にスマホを利用できるのでないかと思います。

ただし長期契約のボーナスは楽天スーパーポイントで還元されます。そのため、現金キャッシュバックと違ってポイントを利用できる範囲が限られてしまいます。逆に言えば、楽天市場のユーザーであればとってもお得な格安SIMであると言えます。楽天市場のダイヤモンド会員であればスーパーホーダイはさらに割引があるのでより魅力的です。

 

 

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