学生でも出来るスマホの使用料金節約

auで節約

大学生の多くは、実家からの仕送りで生活していると思います。

全国大学生活協同組合連合会が調査した「第51回学生生活実態調査の概要報告」によると、大学生が親からもらっている仕送り金額の平均は71,440円というデータがあります。仕送りに奨学金やアルバイトの収入なども加わって、ひと月に約12万円の生活費でやりくりしているそうです。

この金額はあくまでも平均なので、実際にはこれよりも少ない金額で生活している人もたくさんいると思いますし、たくさんの金額を仕送りしてもらって、それだけで生活している人もいると思います。

今の大学生にとって、スマホは必須なアイテムだと思います。むしろ、スマホが便利になりすぎて「パソコンが使えない学生が増えている」というニュースも載っていたくらいです。

そんな大学生にとって「スマホは使いたいけど、お金がないから通信費は抑えたい」という切実な願いをどうしたら叶えられるか考えてみたいと思います。

キャリアで大学生が通信費を節約する3つの方法

各キャリアの基本的なプランだと「電話かけ放題」に「2GBのデータ通信」のプランがほとんどだと思います。このプランだと毎月6,500円(税別)かかるわけです。ここからどこまで節約できるか考えてみます。

まず、キャリアで通信費を節約する方法です。最近、ドコモ、au、ソフトバンクではまた学生割引をアピールしてきているように思います。せっかく割り引いてくれるならそれにのっかればいいと思います。

基本的にキャリアで通信費を節約しようと思ったら、電話かけ放題プランではなく、5分間電話がかけ放題になるライトプラン、または電話をかけた分だけ支払う従量制を選択する必要があります。

れを踏まえて、各社でどれだけスマホにかかるお金を抑えることができるか考えてみました。ちなみに毎年年末くらいから各社の新しい学割のアピール合戦が繰り広げられる印象です。

※以下のデータは2018年1月のデータです

2021年11月現在、状況は大きく変わってきています。

第四のキャリアとして楽天モバイルが参入しましたし、既存の三大キャリアも格安プランを投入しています。

学割をめぐる動きも変化していて、2年縛りができなくなった影響からか、学生と言うよりも「若者全般」、そして「家族みんなで利用」と言う思惑が見えてきます。

いずれにしてもまずはキャリアで割引する方法を考えてみたいと思います。

※データは2021年のものです。

【ドコモ編】「U30ロング割」で節約する

ドコモが提供している学生向けの割引サービスは「U30ロング割」といいます。プランに申込む時点での利用者の年齢が30歳以下であることが加入条件になっているので正確には30歳以下であれば学生でなくても(社会人やニートでも)受けられる割引サービスです。

以前は、同様の割引が25歳以下だったので割引対象を拡大しています。

割引内容

「U30ロング割」の割引内容は月額料金をあなたが30歳になるまで最大3,839円(税込)割引いてくれるものです。

5Gギガホ プレミアもギガホ プレミアも月々の高速データ通信の使用量で料金が変わるシステム(毎月3GB以上使うかどうか)なので、それによって割引料金も変わってきます。

5Gギガホ プレミアの場合、3GB以上だと毎月3,839円(税込)、3GB未満だと毎月2,189円(税込)割引きになりますが、これが最大6ヶ月間あります。その後7か月目から30歳になるまでは使うデータ量にかかわらず毎月550円割引になります。

ギガホ プレミアの場合、3GB以上だと毎月3,740円(税込)、3GB未満だと毎月2,090円(税込)割引きになりますが、これが最大6ヶ月間あります。その後7か月目から30歳になるまでは使うデータ量にかかわらず毎月550円割引になります。

3GB以上だと毎月3,800円前後、3GB未満だと毎月2,100円前後の割引きになります。

加入条件

「U30ロング割」の加入条件は年齢と別に「5Gギガホ プレミア」か「ギガホ プレミア」、「ギガホ プレミア:2年定期」のいずれかに入る(入っている)ことです。

ギガホ プレミア:2年定期は新規受付が終了しているので、事実上5Gギガホ プレミアかギガホ プレミアのいずれかが割引対象と言うことになります。

【au編】「au応援割(U30)」で節約する

auが行っている学生向けの割引サービスが「au応援割(U30)」です。プラン申し込み時点で30歳以下の人に適用される割引でドコモと同様、学生でも社会人でもOKです。なので、例え大学を退学してもそのまま割引は継続します(笑)

割引内容

au応援割(U30)は加入した翌月から6か月間、3,938円(税込)割り引いてくれます。

ドコモと結構違う内容ですね。加えて、6か月で割引が終わるのも違う点です。

通常、月額7,238円(税込)の使い放題MAX 5Gが月額3,300円になります。

加入条件

au応援割(U30)に加入するための年齢以外に必要なのがプランです。auの場合は細かくプランが分かれていますが、いずれにしても使い放題プランで適用されるようになっています。

au応援割(U30)対象プラン
使い放題MAX 5G ALL STARパック、使い放題MAX 5G テレビパック、使い放題MAX 5G Netflixパック(P)、使い放題MAX 5G Netflixパック、使い放題MAX 5G with Amazonプライム、使い放題MAX 5G、使い放題MAX 4G テレビパック、使い放題MAX 4G Netflixパック(P)、使い放題MAX 4G Netflixパック、使い放題MAX 4G

au公式サイトより引用

【ソフトバンク編】「スマホデビュープラン」で節約する

ドコモやauに比べて独自色を出しているのがソフトバンクです。

ソフトバンクは学生向けに専用プランを用意してきました。それがスマホデビュープランです。

割引内容

スマホデビュープランは、5分以内の国内通話と5GB分の高速データ通信を利用できて基本料金が990円(税込)となっています。

この割引は2か月目から12か月間有効になって、14ヶ月目以降は高速データ送信の容量が3GBに減って、基本料金が税込み2,178円になります。

加入条件

5歳から22歳の方が新規契約することを条件に利用できるプランになっています。

5歳からと言うのが大胆な気もしますね。

ソフトバンクの追加割引

もう一つSoftBankの独自の割引がスマホ端末の割引です。 SoftBankのスマホを48回払いで購入すると、最大3万円の割引になるというものです。

割引の内容は「U30スマホおトク割」による10,080円の割引と「店頭特別割引」で21,984円の割引になりますゆうさんスマホおトク割については回線契約がなくてもいいのでソフトバンクでスマホだけ買ってドコモや au で契約するという方法も可能になります

なお、店頭特別割引は店舗によって異なるようで、21,984円の割引はソフトバンクの直営店(ソフトバンク銀座、ソフトバンク表参道、ソフトバンク渋谷、ソフトバンク六本木、ソフトバンクグランフロント大阪、ソフトバンク名古屋、ソフトバンク仙台クリスロード)のみで適用されます。

と言うことはそれ以外の店舗は代理店になるので場合によっては割引額が大きくなるかもしれませんね。

【楽天モバイル編】「普通のプラン」で節約する

楽天モバイルには学割はありませんが、通常のプラン「Rakuten UN-LIMIT」が十分に破壊力のある割引プランなので、必要ないかもしれません。

Rakuten UN-LIMITは電話かけ放題、かつ高速ネット接続無制限で3,278円(税込)です。

しかも、そこまでネット接続しないと言う人なら無料で使える可能性まで秘めているのが楽天モバイルのメリットです。

それは楽天モバイルがデータ使用量に応じてプラン料金が変動するシステムになっているからです。

ひと月のネット接続が無制限だと、先に書いた月額3,278円(税込)ですが、20GBまでの使用量なら月額2,178円(税込)。3GBまでなら月額1,078円(税込)。1GBいかなかったらナント0円です。

さすがに0円は難しいかもしれませんが、家にWiFi環境があったら約1,000円での運用は十分にありうるのが楽天モバイルの破壊力です。

楽天モバイルはネックだった、iPhoneも使えるようになったので、学生にもかなり魅力的になっている印象があります。

▼学割がなくても一番安い?楽天モバイル▼

電話かネットか。それが問題だ

ドコモ、au、ソフトバンクを比べてみると学割の方針が異なっているのがよく分かります。

ドコモとauは既存のプランを割引方向性。つまり、電話はいったん置いておいて、ネットは高速通信で使い放題。ソフトバンクは専用プランを作って、音声通話と5GB(12か月のみ)の高速通信と格安SIMのような割引になっています。

ドコモとauでは一見すると違いはないように思いますが、ドコモのU30ロング割は30歳になるまで毎月550円の割引が継続適用されるのにご注目ください。

大学在籍中はもちろん、卒業後も割引が継続されるのでどんどん違い(年間6,600円ずつ)が広がってきます。

一方、ソフトバンクはかなり格安SIMに寄せた専用プランになっていますから、ある意味節約できてそこそこ使えてというバランスが取れていると言えます。

つまり電話(ソフトバンク)をとるかネット(ドコモまたはau)をとるか。それが問題です。

あまりネットを使わない人であればソフトバンクが魅力に思えますけど、今の世の中は何をするにもネット接続が基本にサービスが組み立てられています。

そんな中で毎日、動画や音楽を視聴したら5GBなんて月の中頃にはギガ死しそうですよね。

そうなると楽天モバイルは学割がなくても、どんだけコスパがいいんだろうと思えます。楽天モバイルの激安っぷりが目に入ってくるのは私だけでしょうか?

家族のことを考えずに学生一人で考えてみると、価格のみを追求すれば、楽天モバイルではないでしょうか。

▼学割がなくても一番安い楽天モバイル▼

楽天モバイルが不安なら

学生だけでなく、多くの人にとって魅力的な価格の楽天モバイルですが、死角がないわけではありません。

それがエリアの狭さです。

他のキャリアに比べて、かなりの後発となる楽天モバイルはアンテナ(基地局)の設置がどうしても遅れがちになります。

そのため、対応エリアの狭さはよく言われています。

楽天モバイルの非対応エリアはパートナー回線であるauで補っていますが、順次打ち切っていく方針ですし、現に多くの地域で楽天モバイルのみで回線を提供するようになってきています。

ネットや電話に接続できるできないはスマホ利用の根幹になりますから、やっぱり楽天モバイルだと不安だなと言う人であれば2択となります。

ネットをよく使う人であればドコモの学割「U30ロング割」、そこそこの利用であればソフトバンクの「スマホデビュープラン」です。

月額990円じゃないの?

「学割なのになんでこんなに高いの?」「チラシだともっと安くなっているのに」と思われる方もいるかもしれませんね。

実際、ドコモやauのホームページには最大6か月間990円の文字が大きく書いてあります。

でも、割引の対象をよく見ると2つのことに気づきます。一つ目が学割の説明なのに他の割引も適用させている点です。

学生なんだから家族一緒でしょ!

990円の割引を適用させるのには3つの条件が必要になっています。

それが「①家族割(3人以上)」「②自社の光ファイバー通信」「③自社のクレジットカードでの決済」の3つです。

学生なんだから、家族と一緒のキャリアで使っていますもんね。と言う建前とは別に家族での囲い込みの思惑が透けてみえます。

また、②③も同様ですね。自社のサービスを使ってもらうことで初めて割引を適用させると言うことです。

以前は2年縛りがあったので、ここまで条件は多くなかったと思いますが、スマホの契約で縛れないから知恵をしぼった結果なのかもしれませんね。

そして、もう一点学割、と言うか今のキャリアのメインプランには特徴があります。

それが「電話(音声通話)はかけた分だけ通話料が発生する従量制になっている」ことです。

かつては電話かけ放題をメインに据えて、高速データ通信のギガをオプション的に加えていくのが一般的でしたが、政府の圧力もあり少しでもプランを安く見えるようにするためではないでしょうか。

5分間のかけ放題や無制限の電話かけ放題はオプションとなっていて、それぞれ月額770円(税込)、1,870円(税込)となっています。

電話をほとんどかけない、受け専門と言う人であればこのままでもいいと思いますが、少しでもかけるのであれば、通話オプションを追加した方がいいのでさらなる負担になってきます。

一方でソフトバンクのスマホデビュープランは文字通り安く(月額990円。14か月目からは3GBで2,178円)なっている反面、プランのスペック自体は控えめです。

ドコモ
U30ロング割
au
au応援割(U30)
ソフトバンク
スマホデビュープラン
割引対象プランのデータ接続無制限/月無制限/月5GB(14ヶ月目~5GB)
割引対象プランの通話従量制(20円/30秒) 従量制(20円/30秒) 5分までの通話かけ放題
月額利用料金(割引適用後)最大6ヶ月間:3,825円
7ヶ月目~30歳になるまで:6,765円
最大6ヶ月間:3300円12ヶ月間:990円
14か月目~:2,178円
※金額は税込み

だったらahamoの方がいいじゃない

私が学生時代は自分で携帯電話(当時はガラケーでした)のお金は自分で支払っていました。と言うか仕送りとバイト代からやりくりしていました。

今の学生さんはどうなんでしょう?

もし、自分支払っているのであれば、割引が適用されても平均で毎月6,000円以上持っていかれるのは正直厳しいのではないでしょうか。

だったら、やはり楽天モバイルは魅力的ですが、楽天モバイルのユーザー数を見ているとそこまで大きな動きがあるまではいっていないように思います。

私自身は楽天モバイルで特に不満なく使っていますが、妻はドコモから楽天モバイルへ引っ越すのは嫌がっていました。

だとしたら、もう一つ学生向けの方法があります。ドコモの新しいプラン「ahamo」です。

ドコモだったら日本のトップキャリアですしね。ちなみにahamoはドコモのプランにはなりますが、独立しているのでドコモのホームページには載っていません。

一説によると元々ドコモはサブブランドとしてahamoを発表したかったけど、大人の事情でドコモ内のプランになったと言うような記事をみたことがあります。

ドコモ ahamoのプラン内容

基本料金 2,970円(税込)
音声通話 5分間の通話かけ放題
高速データ通信 20GB
※高速データ通信も超過した場合は1Mbpsに制限

auとソフトバンクもそれぞれ「povo2.0」と「LINEMO」と言う同じようなプランを発表しています。

細かく設定すればpovo2.0やLINEMOの方が安くできますし、povo2.0では一定期間の月額0円運用も可能です。でも、逆にややこしくて混乱する印象があります。

そのため、かえって王道的なahamoの方が確実な金額が分かって、かえって安心できる印象です。(ちなみに私の妻も現在、ドコモからahamoに引っ越しています)

一点ポイントとして、@docomo.ne.jpなどのキャリアメールが使えなくなるのでその点だけはご注意ください。

個人的には元々キャリアメールは遊びで使うイメージもあり、Gmailの方でメールは使っていますが、特に支障はありません。

色々頑張って、充実したキャンパスライフをお過ごしください。

▼ahamoへの申し込みはこちら▼

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