格安SIMで携帯代を節約しようとする人はまだまだ少ない

格安SIM(MVNO)で節約

総務省が発表したデータによると、2015年12月末現在の携帯電話やPHSを合わせた契約数は、合計で1億5,422万件だそうです。

もちろんスマホだけでなくガラケーやPHSなども含めての人数ですが、契約数の方が日本の人口より多いんだそうです。ということは一人でスマホやガラケーを複数台持っている人が結構いるっていうことになります。この契約数の内訳はドコモが43.3%で、auが28.9%、ソフトバンクが27.8%だそうです。
※それぞれグループ全体での数字なので純粋な携帯電話の数字ではないです。あしからず。

一時期、iPhoneの販売を始めるのが遅れて、契約者がドコモからソフトバンクやauに流出したっていう報道が頻繁にされていましたけれど、最近の数字を見るとなんだかんだ言っても結局はドコモは変わらず大きな会社であって、シェアを持っているということを改めて思い知らされます。

格安SIMは全体の1割以下

じゃあ、格安SIMに契約している人はどれくらいいるんだろうと思うのは自然な流れだと思います。同じく総務省の発表によると、格安SIMの契約数は1,155万件だそうです。

以前にくらべて増えてきたとはいえ、まだまだ全体の7%程度の人しか格安SIMを使っていないってことです。保守的と言えば保守的ですが、正直まだまだ格安SIMについての情報が少ないのかなと思います。そのせいか、最近格安SIMでもテレビCMを放送する会社がいくつかでてきています。

安いだけでは人は動かない

私は普段からドコモのスマホ使用料に不満があり、いつも高いなと思っていました。そのため、格安SIMの安さがすごく魅力的に見えました。エリアも格安SIM独自のものではなく、ドコモのネットワーク網を使うのでそこまで不安感はありませんでした。

そのため、業界最安値をうたう「DMM モバイル」の1GBプラン、次いで現在は「So-net SIM(現 nuro モバイル)」の0SIMを使っています。普段は無線LANでネットを接続するので、0SIMの500MB分のデータ通信を使っています。

格安SIMでのネット通信は速度が少し遅いですが、そこまでストレスがたまるほどではないです。私は格安SIMの価格(安さ)がとても魅力的に見えたので特に抵抗感もなく格安SIMを利用していますが、格安SIMの利用者統計からみると安さだけでは引っ越しする動機にはならないようです。

じゃあ、どんな理由でキャリアから格安SIMに引っ越すのでしょうか。いくつかの例をご紹介します。

友人からの紹介

スマホを契約する時、その利用料の高さはネックになります。平均利用料が8,000円近くかかるので特にガラケーを使っていたら、特に二の足を踏むと思います。最近はキャリアもガラケーからスマホへ変えるユーザーに割引をするなど色々やっていますが、やはり高いです。

そんな時、格安SIMの安さはすごくよく見えるかもしれませんが、同時に安すぎで本当に使えるのかという不信感や不安感が出てくると思います。だとしたら、友人から紹介されるとその不安感はやわらぐかなと思います。既に使っている人からの紹介は使えるという保証にもなりますから。

スマホを複数台持っている

スマホを1台持っているだけなら、高いけどキャリアでもしょうがないかと思う人も多いと思います。でも、仕事上の都合や家族用などでスマホを増やさないといけない時には家計を圧迫することになります。その費用はキャリアのままだと2台でもすぐに20,000円ぐらいになってしまいます。

そんなスマホを増やさないといけない時には追加するスマホだけでも格安SIMにするという選択肢があります。そうすることで追加分の使用料はそこまで多くならないので、スマホにかかるトータルのお金を抑えることができます。

格安SIMの場合、音声通話は基本的にかけた分だけ通話料(30秒ごとに20円)がかかるため通話料の心配がでてきますが、格安SIMによっては通話料が半額になる通話アプリやかけはじめ5分や10分の通話料が無料になるオプションも提供しています。

また、キャリアのスマホは大抵電話かけ放題のプランなので家族間の通話であれば格安SIM側から「かけ直して」とメッセージを送って、キャリア側からかけ直してもらうという方法もあります。

タブレット用にお試しで

格安SIMに興味はあるけど、「ネット接続が正しくできる」かどうか、「速度が十分にでる」かどうか不安に感じる人も多いと思います。そんな時はキャリアからいきなり格安SIMに引っ越すのではなく、そんな時にはお試しでタブレットやデータ通信用のスマホを追加する人もいます。

タブレットやデータ通信用のスマホであれば、今持っているキャリアのスマホはそのままなので使用上の不安感はなくなります。データ通信のみであれば格安SIMだと3GBのデータプランで月額1,000円を切るぐらいですから、そんなに負担にはならないと思います。

また、気に入らなければ1ヶ月で解約することもできます。まさに格安SIMのお試しにはうってつけです。ネット接続に使っていて調子がよければ本格的にキャリアから格安SIMへの引っ越しを検討することもできます。

信頼している会社の格安SIM

格安SIMを利用しない人の多くが提供している会社への不安感を持っています。現在、格安SIMを提供している会社は600社以上あるというデータもあるぐらいですから、非常に多くの選択肢があるのと同時に「ここは大丈夫なのか?」と思ってしまいます。

格安SIMは基本的にキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のネットワーク網を利用しているので、そこまで不安感はないとは思うのですが、確かに知らない会社だと信用できるのだろうかと不安に思ってしまうのも仕方ありません。

そういう時に自分が自宅でのインターネットに利用しているプロバイダー(例:「OCN モバイル ONE」や「BIGLOBE SIM」など)やよく利用しているサービスや会社(「楽天モバイル」や「イオンモバイル」など)だと普段利用していたり知名度がある分信用ができます。

そういう会社を利用して格安SIMを始める人は多いです。実際、格安SIMのユーザー数の上位5社には「楽天モバイル」、「OCN モバイル ONE」、「BIGLOBE SIM」が名を連ねています。それだけ信頼感は重要なんだと思います。

まとめ

キャリアから格安SIMに引っ越すには友人からの紹介や信用というのは大きなきっかけになるのではないでしょうか。

現在の状態が続けば、大手キャリアとそのまま契約し続けることになって、何だかんだと高い通信費を毎月支払うことになってしまっています。結構、スマホにかかるお金が家計を圧迫していることもあります。総務省が携帯の通信費を安くしろって大手キャリアに何度も言っていますが、結局は抜け道があって何だかよく分からない微妙な値引きに留まっています。

格安SIMを利用するのもそんなに難しいことではないんです。例えば、今のスマホのプランを変更して、データ通信だけでも格安SIMに引っ越すことで、変えた直後は無理でも(格安SIMも契約事務手数料がありますからね)半年程度もしたら通信費はこれまでよりも節約できます。

ガラケーの頃はそういう方法はできなかったと思いますけど、スマホだからこそ色んなやり方ができるんですよね。(家でのネット接続は無線LANを使ったりとかですね。これってガラケーでは無理な方法です)以前と違って選択肢は増えているわけですから、自分でできる範囲でいいので節約できたらいいと思います。

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