スマホで節約をするというと、ついプランの変更で少しでも通信費を安くしたり、電話を使うのを控えたりするということにだけ考えが向かいがちです。
でも、節約方法はそれだけではありません。安くする方法が他にいくつかもあれば、それは全部使ってしまえばいいと思います。
例えば、スマホの端末代だったら、たまに雑誌などに割引のクーポンが載っていたりしますから、そういうクーポンを持っていたら、即行で使った方がいいと思いますし、ひとつのキャリアを長期利用しているのであればそういった方向けの優遇割引もあったりします。
また、あなたが障害を持っていて障害者手帳を交付されているのでしたら、申請するだけでスマホの月額使用料の割引サービスを受けることができるんです。
こういう情報は、健常者だともちろん触れる機会の少ないものですが、障害をお持ちの方でも知らない場合もあるみたいです。
そんな方のために障害者割引の現状を調べてみました。そうすると意外な事実が見えてきました。。。
割引はキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)で実施されています
まず、最初に障害者割引サービスは基本的には格安SIMではないようです。
やっぱり社会貢献の一環なんでしょうか、そういった事業を行う余裕がある大企業である大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)でのみ提供されているみたいですね。
じゃあ、それぞれどれくらいの割引をしてくれるんでしょうか?3社それぞれの割引内容を調べてみました。
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障害者割引(ドコモの場合)
ドコモでは「ハーティ割引」というそうです。対象者は以下のいずれかの受給者証を交付されていて、かつ利用者としても登録されている方だそうです。
・身体障がい者手帳
・療育手帳
・精神障がい者保健福祉手帳
・特定疾患医療受給者証
・特定疾患登録者証
・特定医療費(指定難病)受給者証
障害者には等級がありますが、障害者割引を受けるには等級ではなく手帳が必要になるので身体障害者であれば「6級以上(1級、2級、3級、4級、5級、6級)」の方が対象となります。そして、精神障がい者の場合は、1級、2級、3級の型方が対象となります。
で、割引になる内容はコチラです。
・毎月の携帯電話の基本使用料が割引
・spモード、留守番電話などの月額使用料が60%割引
・テレビ電話通信料が割引
・新規契約、名義変更、機種変更、契約変更の手続き手数料が無料
・初期設定サポートが無料
・電話番号案内「104」の通話料が無料
この中で一番気になる基本使用料の割引ですが、プランごとに割引額が異なります。
※4Gのプランもありますが、今後は5Gが主流になってきますから、5Gのプランのみ掲載します。
5Gギガホ
5Gギガライト
⇒ 1.507円(税込)割引はじめてスマホプラン
U15はじめてスマホプラン
⇒ 572円(税込)割引5Gデータプラス
⇒ 220円(税込)割引
以前は1,700円割引もあったので節約効果は少し少なくなりました。
音声オプションの場合、5分以内の国内通話がかけ放題になる「5分通話無料オプション」は無料になり、国内通話がかけ放題になる「かけ放題オプション」は1,100円になります。どちらも770円の割引効果ですね。
また、以前はハーティ割引の大きなメリットだった新規契約、機種変更の手続き手数料無料は継続していますが、2年縛りが終了しているのであまり意味がないかもしれません。
障害者割引(auの場合)
auでは、障害者への割引を「スマイルハート割引」というそうです。対象者は次の手帳や受給者証の交付を受けている方です。
・身体障がい者手帳
・療育手帳
・精神障がい者保健福祉手帳
・特定疾患医療受給者証
・特定疾患登録者証
・特定医療費(指定難病)受給者証
障害者には等級がありますが、障害者割引を受けるには等級ではなく手帳が必要になるので身体障害者であれば「6級以上(1級、2級、3級、4級、5級、6級)」の方が対象となります。そして、精神障がい者の場合は、1級、2級、3級の型方が対象となります。
割引内容はこちらになります。
・基本使用料が割引
使い放題MAX 5G テレビパック
使い放題MAX 5G Netflixパック(P)
使い放題MAX 5G Netflixパック
使い放題MAX 5G with Amazonプライム
使い放題MAX 5G
スマホスタートプラン(フラット)5G
使い放題MAX 4G テレビパック
使い放題MAX 4G Netflixパック(P)
使い放題MAX 4G Netflixパック
使い放題MAX 4G
スマホスタートプラン(フラット)4G
⇒ 330円(税込)割引ピタットプラン 5G
ピタットプラン 5G(s)
ピタットプラン 4G LTE(新auピタットプランN)
ピタットプラン 4G LTE(s)
ケータイシンプルプラン
ケータイカケホプラン
⇒ 407円(税込)割引VKプランS(N)
VKプランM(N)
VKプランE(N)
ジュニアケータイプランN
mamorino WatchプランN
⇒ 187円(税込)割引
・通話料が割引になる
au→他社携帯電話やPHSへの通話料 20%割引
・Cメール送信料が割引
au→他社携帯電話・PHSへの送信 20%割引
通話料やCメールも割引対象になっているのはいいですね。特にCメールが割引になるのがうれしいです。LINEやFacebook、twitterなどSNSがこれだけ普及してきても、ある程度より上の年齢層ではまだまだショートメッセージを利用している印象を受けます。だからこそ、Cメールの割引は価値がでてきます。
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障害者割引(ソフトバンクの場合)
ソフトバンクでの障害者割引は、「ハートフレンド割引」という名称だそうです。対象者は、ホームページではプランによって書き分けられていますけど、結局はこんな感じですね。
・個人で契約している
・以下の手帳、受給者証を交付されている
身体障害者手帳
療育手帳
精神障害者保健福祉手帳
特定疾患医療受給者証
特定疾患登録者証
特定医療費(指定難病)受給者証
・同一名義の別回線でハートフレンド割引やプライオリティサポートを受けていない
・使用者情報が登録されている
障害者には等級がありますが、障害者割引を受けるには等級ではなく手帳が必要になるので身体障害者であれば「6級以上(1級、2級、3級、4級、5級、6級)」の方が対象となります。そして、精神障がい者の場合は、1級、2級、3級の型方が対象となります。
割引金額もプランによって異なりますけど、ホワイトプラン系とかけ放題系で割引内容が異なるので分けてみました。
・割引内容(スマ放題)が割引
基本使用料 ⇒ 1,870円割引
・各種手数料 ⇒ 無料
※【対象手数料】契約事務手数料、機種変更手数料、契約変更手数料、譲渡承認手数料
・オプション料金 ⇒ 60%割引
※【対象オプション】Sベーシックパック、留守番電話プラス、割込通話、位置ナビ、電話帳バックアップ、待ちうた
・割引内容(ホワイトプラン)
ホワイトプラン、Wホワイト ⇒ 1,027円割引
パケットし放題、パケットし放題S for スマートフォン ⇒ 下限額が0円
TVコールの国内通信料が半額
⇒ 障害者割引はないけど安けりゃいい
で、実際安くなるの? 意外な落とし穴
こうしてならべてみると各社でちょっとずつ割引内容が違います。比較してみるとソフトバンクが一番割引率が高いことが分かります。
そして、以前よりも割引額が少なくなっている上、各社2年縛りがなくなっているのであまりメリットがないと言うのが印象です。
とは言え、各社とも基本的なプラン料金が高いので現状、それに見合った割引かなと思ってしまいます。
正直、これだったら障害者割引がなくてもahamo、povo、LINEMOの方が結果的に安くなるんですよねー。
キャリアもしなければいけないことが多いので、全方面が破綻なくバランスをとることが難しいんでしょうね。